咀嚼と脳の研究所

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外部資金獲得実績と研究の進捗状況(代表のみ)

氏 名 小野塚 實
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(基盤研究B)(代表)
年 度 2015-17年度
研 究 課 題 高齢者の認知機能低下に及ぼす口腔環境の影響
研 究 目 的 自分の歯を失った後、義歯などを使わずそのままにしている人は、歯が20本以上残っている人に比べ、認知症の発症リスクが約2倍高いことが、最近の我々の追跡調査研究で明らかになった。そこで本研究では、一般健常高齢者において、核磁気共鳴映像法(MRI)と国際的に使用されている神経認知検査 (MMSE))を適用し、加齢に伴い最も早期に萎縮が起こり認知症の脳内トリガー部位である海馬の萎縮と認知機能変化に及ぼす口腔環境(残存歯牙数、義歯装着など)の影響を世界に先駆けて解明し、認知症発症における口腔環境整備の神経科学的意義を社会にアピールすることを目指す。また、近赤外線分光法で前頭前野活動を計測し、補綴物装着時の最終調整に応用する開発研究に取り組み、一定の成果を上げている。
研究の進捗状況 2015年度では高齢者の口腔環境を3グループ(残存歯数20本以上、20本以下の残存歯数で歯科処置をしていない、義歯などの処置をしている)に区分し、各々のグループに対し、MRIによるVSRADを用いた海馬容積計測及びMMSE検査を行っている。現在までに得られた結果では、認知症の引き金になる海馬萎縮とMMSE検査による結果は必ずしも3グループ間で相違しない事実を突き止めた。加えて、残存歯数が20本以下で歯科処置をしていない高齢者は入院等の特別の場合を除いて殆どいないこともわかった。最も重要なのは、口から食事を摂れなくなった場合、認知症に陥るリスクが上昇する可能性が高いことである。

氏 名 小野 弓絵
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(基盤研究C)(代表)
年 度 2016-18年度
研 究 課 題 重度手指麻痺患者の手の機能回復を目指す「脳波+ロボット」リハビリテーションの創生

氏 名 久保 金弥
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(基盤研究B)(代表)
年 度 2016-19年度
研 究 課 題 高齢者の再生可能な海馬ネットワーク機能変化に及ぼす口腔環境の影響
研 究 目 的 歯が抜けたままで放置している人は、歯が20本以上残っている人に比べ、認知症の発症リスクが約2倍高いという事実に基づき、我々は認知症の最初のトリガー部位である海馬の萎縮と口腔環境との関係を分析中である。そこで本研究では、一般健常高齢者において、先進的磁気共鳴画像法(安静時機能的磁気共鳴画像法;re-fMRI)と神経心理学的検査を用いて、海馬の萎縮に先行して起こる海馬と前頭前野の機能的ネットワーク減衰を計測し、回復可能なステージでの認知機能変化と口腔環境との関連性を神経科学的に解明する。そして口腔環境整備による認知症予防を日本初の情報として世界に発信することを目指す。
研究の進捗状況 現在研究倫理申請中である。倫理申請が許可され次第、研究に着手する。


氏 名 久保 金弥
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)(代表)
年 度 2015-17年度
研 究 課 題 母親の咀嚼運動による子供の糖尿病発症抑制機序の解明
研 究 目 的 胎児期(妊娠中)にストレスに曝された胎児には成人病素因が形成され、出生後に糖尿病などの成人病が発症するという「成人病(生活習慣病)胎児期発症説」が注目されている。これまでに我々は母体のストレス暴露で発症する子供の母体性認知障害が母体への合咀嚼刺激により予防できることを明らかにした。そこで本研究では、ストレス暴露下において、棒を噛ませた妊娠マウスと噛ませなかった妊娠マウスのストレス関連因子の解析、またこれらの母マウスから生まれた仔マウスにおいて、体重、脂肪量の測定、血糖値、および中枢性や末梢性のエネルギー代謝関連物質の定量分析を経時的に行い、母体の咬合咀嚼刺激による胎児期糖尿病素因の形成抑制機構を世界に先駆けて解明する。
研究の進捗状況 2015年度ではストレス暴露下において、棒を噛ませた妊娠マウスと噛ませなかった妊娠マウスのストレス関連因子の解析、またこれらの母マウスから生まれた仔マウスにおいて、体重、脂肪量の測定を行った。その結果、妊娠ストレス中のチューイングは妊娠母体の血中コルチコステロン濃度を低下させ、仔のストレス性の体重および脂肪の増加を抑制した。今年度は中枢性および末梢性のエネルギー代謝関連物質の定量分析を行っている。

氏 名 高橋 徹
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(基盤研究C)(代表))
年 度 2014-16年度
研 究 課 題 食後血糖制御に関わる小腸管腔内の自由水
研 究 目 的 食物繊維を摂取することにより、消化管内容物粘度の上昇と小腸内容物中の糖拡散遅延が惹起され、食後血糖上昇を緩和することが我々の研究で明らかになった。しかし、食後血糖に対しては小腸内容物中の糖拡散が制御因子であることは明確であるものの、小腸内容物粘度では説明できない新たな課題が生じた。そこで本研究では、小腸内糖拡散に影響を与える新たな因子の探索を行い、より効果的な食後血糖コントロールの方法論の創生を目指す。
研究の進捗状況 2014-15年度では、消化管内容物のMRIを用いて自由水(T1、T2)や水の拡散係数(ADC)、あるいは消化管内容物中の糖の拡散係数、消化管内容物の粘度を測定した。今年度は、ベイジアンネットワーク等のデータマイニングによる解析法を用いて、測定項目間の因果関係を解析している。

氏 名 高橋 徹
研 究 種 目 寄付金(イーエヌ大塚製薬株式会社)(代表)
年 度 2016年度
研 究 課 題 消化管内挙動に関する基礎研究
研 究 目 的 胃瘻を造設した患者は胃食道逆流が起こりやすくなる。そこで、胃瘻を造設した患者の胃、食道、小腸の内容物の流れを測定し、測定値を基に数学モデルを用いてシミュレーションすることで、胃食道逆流が起こる仕組みを流体力学的な視点で明らかにする。
研究の進捗状況 現在、胃瘻を造設した患者の胃、食道、小腸の内容物の流れを測定し、数学モデルを用いてシミュレーションを行っている。

氏 名 東 華岳
研 究 種 目 文科省科学研究費補助金(基盤研究C)(代表)
年 度 2015-17年度
研 究 課 題 チューイングによるストレス性骨粗鬆症胎児期発症の抑制機構の賦活化
研 究 目 的 妊娠母体がストレスを被ると生後の仔の骨の成長が抑制されることが指摘されている。我々は噛む動作(チューイング)がストレスを緩和することを解明した。
本研究では、妊娠中にストレス条件下でチューイングさせたマウスとチューイングさせなかったマウスから生まれた仔マウスにおいて、骨量と骨質の三次元画像解析し、ストレス関連物質、骨代謝影響因子および骨細胞、骨芽細胞と破骨細胞の活性状態の定量分析を経時的に行い、チューイングによる仔マウスの骨粗鬆症発症抑制機構を世界に先駆けて解明する。
研究の進捗状況 2015年度では妊娠期ストレスとチューイングによる母マウスのストレスホルモンの影響を解析した。また、妊娠期ストレスとチューイングによる仔マウスの骨形成と骨吸収パラメーターの変化を検討した。今年度は妊娠マウスにストレスとチューイング刺激を施し、生まれてきた仔マウスの骨細胞、骨芽細胞と破骨細胞の機能形態学的変化を検索している。

咀嚼と脳の研究所 Institute for Mastication and Brain Sciense(IMBS)

   


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揖斐厚生病院
星城大学リハビリテーション学部
明治大学理工学部電気電子生命学科健康医工学研究室
福岡女子大学国際文理学部食・健康学科