咀嚼(そしゃく)と脳の研究所(IMBS)は、健康こそが人間にとっての1番の財産だと考え、「咀嚼」により脳を守る、心を守る、からだと守ることを研究アプローチとして、分子からヒトにわたって多角的に研究を展開しています。現在までに、国際科学雑誌に200編以上の原著論文を発表することができました。
最近のめざましい科学技術の進歩は、私たちの生活に便利さと豊かさをもたらしました。しかしその一方で、社会構造が急激に変化し、私たちを取り巻く生活環境に様々な変化を引き起こし、新たな健康障害が地球規模で多発しています。社会の副作用ともいうべき、現代病の中でも、認知症、心の病、肥満・糖尿病、がんは、21世紀に克服すべき重点課題に掲げられています。
こうした観点から、私たちは先進的な研究成果を求めつつも、現代病の改善・予防に少しでも貢献したいと考えています。これまでに得られた成果を中心に私たちは、噛めば”命”の泉湧くシリーズ「噛むチカラで脳を守る」・「噛むチカラで肥満を防ぐ」・「噛むチカラでストレスに勝つ」(健康と良い友だち社)、「噛めば脳が若返る」(PHP研究所)、「認知症を“噛む力”で治す」(SB Creative)などの書籍を出版し、健康の維持と増進のための咀嚼の効果を社会に啓発しています。
現在遂行している研究は、これまでの研究の継続に加え、「咀嚼が果たす“がん発症”の抑制」「咀嚼が果たす“高齢者の脳萎縮”の抑制」「咀嚼が果たす“高齢者の骨疽訴訟”の抑制」などです。
「咀嚼」は、誰でも、いつでも、どこでも手軽に行えます。現代病を「咀嚼」で克服できる!そんな期待が社会で現実のものになりつつあります。